こんにちは。あていんぷらすわんです。
梅雨の時期に入り雨の日が多くなっていますね。
今回は、お子様の発達に関しての内容になります。
児童発達支援や放課後等デイサービスを利用する目的は沢山あると思います。
・言葉が話せるようになって欲しい。
・コミニケーションが取れるようになって欲しい。
・じっと座っていられるようになって欲しい。
・自分の思いを伝えられるようになって欲しい。
・自立して生活できるようになって欲しい。
その他にもまだまだあると思いますが、基本的にはお子様の発達を望んで、
事業所をご利用になっている方が多いと思います。そんな発達を目的にしている
療育で、お子様の成長を遅らせてしまっている事があったらどうでしょう?
非常に悲しい気持ちになりませんか?
お子様の発達には段階があります。
運動発達・認知機能の発達・言語発達・社会性の発達など様々な領域別の発達、
原始反射から見た発達、人間の脳から見た発達。色々な発達が絡み合って成長をしていきます。
例えば「言葉の遅れ」という悩みがあったとしても、
運動発達の遅れから言葉の遅れにつながっているケースや、
認知機能の発達の遅れから言葉の遅れに繋がっているケースなど、
同じ「言葉の遅れ」というお悩みでも原因は違います。
例として、上記した言葉の遅れというお悩みについて説明をしていきます。
運動発達に遅れはなく、人との関わりに興味が薄いお子様がいたとします。
そのお子様に必要な支援はなんだと思いますか?
・言葉を教える事?
・構音機能の訓練をすること?
・話し方を教える事?
上記のケースの場合、「人と関わる事の楽しさ」を体感してもらう事が大事です。
言葉の遅れを支援して欲しいのに、人と関わる事の楽しさを体感してもらう支援をするの?
と感じてしまう方もいるかもしれませんが、上記のケースの場合、言葉の遅れの原因が
構音機能の問題や、運動発達の問題ではなく、「人との関わりに興味が薄い」ことになります。
考えてみてください。人との関わりに興味が薄いという状態ではどんな事が起きると思いますか?
人との関わりに興味が薄い
↓
1人遊びで満足する
↓
人との関わりが減る
↓
言葉を話せなくても事足りてしまう。
結果的に言葉を覚える必要性が低くなる。
だから言葉の遅れに繋がっているという流れが容易に考えることができます。
このお子様に対してもし以下のような支援をしたらどうなるでしょう?
言葉の遅れがあるからという理由だけで
「構音機能の訓練」「言葉を教える」という事を本人が興味がないのに強制的に行う
↓
興味がないから聞いていることができない、集中できない
↓
集中してやらないからと注意されたり、それでも強制的に続ける
↓
どんどんやりたくなくなる
↓
言葉の支援をしているのに言葉の遅れは一向に発達しない。
そればかりか人と関わることに苦痛を感じてしまったら、より人との関わりに関心が薄く
なってしまい発達が遅れる原因にすら繋がってしまいます。こんな支援が行われてしまうと
お子様の発達を目的にした療育が結果的に発達を遅らせてしまっている…
なんてことになってしまう事もあります。
本当に基本的な事なのでこんな事あるのか?と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、
原因をしっかり分析して、評価を行い、何に対して支援をしていくかをしっかり決めていかないと
上記のような間違った支援が行われ、結果的にお子様の発達を遅らせてしまうということが現実的にも
起きていることがあります。今回は、言葉の遅れを例にお話を進めましたが、
これは、言葉の遅れだけの話ではなく、様々な発達特性を持ったお子様に対する
支援は原因の分析→評価→支援→再評価→支援の強化を行うことで、お子様の発達に繋がります。
児童発達支援や放課後等デイサービスなどを選び利用をする場合には、
ぜひこの辺りも気をつけて見学の際などに相談することをお勧めします。